🔍 概要
「Transient Zones v1.1」は、
価格が“その価格帯に再び戻ってこない可能性が高い領域(Transient Zone)”を自動検出するインジケーターです。
Transient Zone(TZ)とは、
“ある一定期間、その高値・安値に再タッチしない価格帯” を指します。
- 長く戻らない場所 → トレンド方向への強い押し目/戻り売りポイント
- すぐに再タッチし埋まる場所 → 反転の可能性が高い
という特徴があり、
反転検出・ブレイク判定・利確位置の特定 に使える分析手法となっています。
本インジケーターはこれらのTZを
- 上方向(赤)
- 下方向(緑)
として自動でマーキングし、
ローソク足のヒゲの“戻り”具合からトレンド強弱を読み取ることが可能です。
🖥 表示内容と構成
| 表示要素 | 説明 |
|---|---|
| 赤ライン(上ヒゲTZ) | 高値付近で「再タッチされなかった」領域。上側のTransient Zone |
| 緑ライン(下ヒゲTZ) | 安値付近で「再タッチされなかった」領域。下側のTransient Zone |
| グレー帯状ライン(ゾーン境界) | TZの有効範囲。再タッチ判定を行う期間の境界を表示 |
| 上方向ロングヒゲ | 価格が高値方向に突出したが戻らなかった可能性を示す |
| 下方向ロングヒゲ | 価格が安値方向に突出したが戻らなかった可能性を示す |
| ダイナミック更新 | 新しい足が出るたびに再タッチ判定を行い、ゾーンの確定 or 消滅が決まる |
⚙ パラメーター設定項目
| 設定項目 | 内容 |
|---|---|
| Left Bars (L) | 左側の検証本数。ヒゲが“過去L本で最も突出していたか”を判断 |
| Right Bars (R) | 右側の検証本数。未来方向の“戻りがあったかどうか”を判定 |
| Show Confirmed Zones | 再タッチが無く「確定」したゾーンを表示 |
| Show Unconfirmed Zones | 再タッチするか未確定のゾーンを表示 |
| Zone Width Style | ゾーン境界線の太さ・透明度の調整 |
| Extend Zones | TZを右方向に延長表示(利確ラインや目標ラインとして使用) |
| Use Wick or Body | 判定基準をヒゲ(Wick)にするか実体(Body)にするか選択 |
| Color Settings | 赤(上TZ)、緑(下TZ)、グレー帯の色設定 |
📈 ロジック概要
1️⃣ 左側のスイング確認(Left Bars)
ローソク足が左側 L 本の中で最も高い/低い場合、
その値を 一時的なTZ候補 として登録。
2️⃣ 右側の再タッチ確認(Right Bars)
ローソク足が形成されてから R 本以内に
その価格帯を”再タッチするか”を判定。
再タッチしない → Transient Zone(TZ)確定
再タッチする → 再帰ゾーン(Recurrent)として消滅
3️⃣ 上ヒゲ・下ヒゲで方向判定
- 高値側が再タッチなし → 赤TZ(上方向の不帰領域)
- 安値側が再タッチなし → 緑TZ(下方向の不帰領域)
4️⃣ ゾーンを帯状に描画
- ゾーン上限・下限をグレーラインで描画
- ザラ場中は未確定として表示
- R本経過で確定するか消滅
5️⃣ 新しいTZ発生時に自動更新
チャートが進むたびに次のTZをチェックし続ける。
📊 Transient Zoneの意味と使い方
| レベル | 内容 | トレードでの意味 |
|---|---|---|
| 上TZ(赤) | 高値側が“戻らなかった”ゾーン | 下落転換 or 強烈な上昇圧の終了 |
| 下TZ(緑) | 安値側が“戻らなかった”ゾーン | 上昇転換 or 売り圧の終了 |
| 再帰ゾーン | すぐに再タッチされたゾーン | 反転よりもレンジの可能性 |
🧭 推奨の使い方
✅ 1. 反転狙い(最も人気の使い方)
- 赤TZが確定 → 下落の可能性↑
- 緑TZが確定 → 上昇の可能性↑
→ 反転ポイントを“事前に”捕捉しやすい
✅ 2. 押し目買い/戻り売りの判断に活用
強いトレンド中:
- 緑TZ(下)が形成 → 押し目買いの根拠
- 赤TZ(上)が形成 → 戻り売りの根拠
特に「未再タッチのTZ」は強い。
✅ 3. 利確ターゲットとして使用
TZの反対側まで価格が動きやすい傾向があるため、
- 赤TZ → 下側までの利確
- 緑TZ → 上側までの利確
となりやすい。
✅ 4. 他のSMC系ツールとの併用
以下との相性が非常に高い:
- OB(Order Block)
- FVG(Fair Value Gap)
- CHoCH / MSS
- Volume Profile
TZ + 転換シグナル(MSS/CHoCH)
が揃うと非常に強力な逆張りポイントになる。
🧪 推奨設定例
| スタイル | L / R 値 | 備考 |
|---|---|---|
| スキャル | 3 / 2 | 最速で反転点を察知 |
| デイトレ | 5 / 3 | 実用的でノイズが減る(推奨) |
| スイング | 10 / 5 | 大きなTZを狙う。精度が高い |
⚠ 注意点と補足
- レンジ相場では上・下にTZが連続発生する場合がある
- L/Rを小さくしすぎるとノイズが大量に発生
- TZは“絶対に戻らない”わけではない → 水平線ではなく“確率的な領域”
- 他の根拠と組み合わせると精度が大幅に向上する
- 高時間足のTZは非常に強力(H1〜H4以上推奨)
📝 終わりに
「Transient Zones v1.1」は、
通常のテクニカル指標では捉えられない
“価格がもう戻ってこない場所” を視覚化できる珍しいインジケーターです。
- 反転ポイントを先取り
- トレンド開始の初動を検出
- 利確ターゲットの補助
- レンジかトレンドかの判断材料
として活用でき、
逆張りでも順張りでも強力な武器になります。
特にSMC系(ICT)との相性が良く、
構造分析に根拠を追加したい中級者〜上級者に最適です。。

導入方法
1.上の「導入はこちら」からサイトにいく
2.下の画像の位置にある「このチャートを取得」をクリックする

3.これで導入完了です。
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